2021.9.24 「決算特別委員会 総括質疑」が行われました。

2021.9.24 「決算特別委員会 総括質疑」が行われました。

維新の会の会派を代表して、住本議員が質疑しました。

1.適切な財政運営について
2.ウォーターフロントの自転車の回遊性について
3.神戸市立看護大学のあり方について
4.コロナ禍の医師確保について
5.三宮再整備について

 

1.適切な財政運営について

新型コロナウイルス感染症対策のための財源対策として財政調整基金を取り崩したことにより令和2年度末の残額は83億円まで減少したが、今後、将来の不測の事態に対応するため、新型コロナウイルスが出現する前の水準である120億円程度を目指したいとの答弁であった。今後の具体の目標と期限についてどう考えているのか?

ⅰ)昨年度実施した「リノベーション・神戸」のまちなか街灯の大幅増設とLED 化対応では、大幅な見込誤りにより、補正予算を計上し市民負担を強いることとなった。

健全な財政運営には、適正な予算額の計上が求められるが、見解は?

ⅱ)令和2年度より議会に内部統制評価報告書の提出がされており、その報告書に対する監査委員の審査意見書には、債権管理事務については、債権管理の意識が希薄な所属が見受けられ、本市の債権の管理の適正を図り,もって市民負担の公平を確保し,及び円滑な財政運営に資することを目的とする「神戸市債権の管理に関する条例」に基づく事務処理手順が踏まれていない事例があることなどが記載されている。

今後、税収が減っていく中で、債権の管理の適正を図り、債権回収を着実に進めていく必要があると考えるが、見解は?

ⅲ)適切な財政運営をしていくには、二重行政の解消も重要な課題である。そのためにも、斎藤兵庫県知事と二重行政の解消について、スピード感をもって取り組んでいく必要があると考えており、公営住宅など2重行政の温床となる事業について集約を図っていくべきと考えるが、新知事就任後、県市連絡会議などの開かれた会議を行い、二重行政解消に向けた取り組みは進んでいるのか?

ⅳ)緑豊かな市民生活を実現していくため、公園内の樹木や除草の計画的な維持管理が求められる。しかし、公園内の除草は年2回しかしていないと聞いている。

公園の植栽管理などの維持管理については、公園の包括管理の委託や便益施設を設けて管理費を賄うなど、民間活力を積極的に活用し、コスト削減に努めるべきではないのか?

2.ウォーターフロントの自転車の回遊性について

自転車活用推進計画において、自転車ネットワーク計画として都心ウォーターフロントエリアの魅力向上に資する路線などを位置付けている。一方、都心とウォーターフロントエリアをつなぐ税関前歩道橋の再整備において、当初検討されていたルートは、税関前に歩道を設置し、自転車は歩道を、歩行者は歩道橋を渡る予定であったが、歩道の許可が下りなかった。都心・ウォーターフロントの回遊性を向上させるには、自転車が走行しやすい環境づくりを進めるべきではないのか?

動線についてどのように考えているのか?

3.神戸市立看護大学のあり方について

神戸市立看護大学は、看護師の養成機関であるべきと考えるが、現状の看護大学は市内の他の看護大学に対して、競争率で負けてしまっている。

また、卒業生の市内就職率も低く、市税を投入している大学から、他都市に看護師が流出していることは非常に問題があると考える。

市内就職率が7、8割になるように取り組みを強化すべきではないか。広報戦略を強化するとのことだが、私立大学では、すでにどこでもやっていることである。選ばれる大学になるには、完全に出遅れていると考えるが、選ばれる大学になるためにも見解をお聞きしたい。

4.コロナ禍の医師確保について

新型コロナウイルスに感染拡大により、自宅療養者、入院調整中の方が増えている中で、自宅療養者の不安解消は重要であり、そのためには、往診の医師を確保する必要がある。

本市の医師確保の現状は、医師会に頼んでいるのみであるが、国において、軽症者を重症化させない策として有効的な抗体カクテルが、自宅での往診でも利用できるよう検討されていることからも、大阪、尼崎等が行っている「ファストドクター」に代表される24時間体制のオンライン診療や、公募型の医師確保など、第6波に向けた準備が不可欠であると考えるが見解は?

ⅰ)コロナの後遺症により、味覚・嗅覚障害が残ったり、脱毛など、様々な症状を抱えている方が報道されているが、神戸市において、後遺症を抱えている患者のデータを把握しているのか。また、後遺症を抱えている患者に対してのケアはどうなっているのか、見解を伺いたい。

5.三宮再整備について

神戸市にとって、三ノ宮の再整備は重要課題の一つであるが、先日、三ノ宮の駅ビル建設について報道が出た。しかし、駅前の歩道橋の再整備計画を本市はすでに打ち出している。

JRなどの関係者と協議・連携は行えているのか。竣工済みの阪急三宮ビル、雲井通5丁目計画、JRの駅ビル、三ノ宮の歩道橋整備がバラバラで動いているように思われるが、産官学が連携した一体的な再整備となっているのか?