決算特別委員会 第4日目(令和4年度決算) 第3分科会(教育委員会分)が行われました。

決算特別委員会 第4日目(令和4年度決算) 第3分科会(教育委員会分)が行われました。
維新からは佐藤さん、岩谷さんと共に「教育委員会」に対して質疑を行いました。

【教育委員会 R4決算質疑(三木分)一部御案内させていただきます】
1.ICTを活用した授業と学習効果について
令和3年度より一人一台の学習用パソコンが配備され、GIGAスクール構想を進めている。
過去からの議事録を確認したところ、
・生徒にPCを配られる前から、教員へのICT研修の重要性。
・教員のスキルによって児童生徒が受ける授業やICT活用に差が出ないように。
・GIGAスクール支援員の配置と活用について。
・教員のICTの疑問や問題に関してのヘルプデスクを活用について。
・データ管理の徹底・情報セキュリティーの確保について。
など、議場でも委員会でも分科会でも度々、お願いしてきたところです。
ICT機器を活用した学校教育は、果たして進んでいるのか、効果は出ているのか。
神戸市教育委員会は、ICTを活用した授業と学習効果について、どう分析しているのか伺う。

2023年4月18日に実施、公表された「2023年度 全国学力・学習状況調査」は、神戸市の小学校164校、中学校84校へ調査を行った。

「2023年度 全国学力・学習状況調査」

●小学生:5年生までに受けた授業でPCなどのICT機器を週3回以上使用しましたか?
(小学校6年生の生徒の回答)
2022年度 54.8%(全国平均58.2%)
2023年度 45.7%(全国平均62.4%)

●中学生:1,2年生までに受けた授業でPCなどのICT機器を週3回以上使用しましたか?
(中学校3年生の生徒の回答)
1,2年生までに受けた授業でPCなどのICT機器を週3回以上使用しましたか?
2022年度 42.2%(全国平均50.9%)
2023年度 44.3%(全国平均61.1%)

これは、生徒による回答であるが、同じ質問に対して学校長にも質問している。
●授業でPCなどのICT機器を週3回以上使用しましたか?
(学校長の回答)
2022年度 90.9%(全国平均85.1%)
2023年度 89.5%(全国平均90.6%)
●授業でPCなどのICT機器を週3回以上使用しましたか?
(学校長の回答)
2022年度 85.4%(全国平均81.2%)
2023年度 88.1%(全国平均86.7%)

学校の認識と児童生徒の授業でのICT機器の活用についての認識に、何故あるのか?
また、今後、さらにICTを活用した授業を展開し、学力向上に取り組むべきだと考える.
授業でICT機器を週3回以上活用した割合が、昨年度から低下している結果が出ているが、教育委員会は、この結果をどう受けとめ分析しているのか?

(再質問1)教員のスキル
ICTの環境は十分整備されているものの、それらを活用して授業を効率よく行うには、教員のスキル向上が必須だと考え、今までも何度も質疑を行い、要望もしてきたところである。
今後どのように、教員がICTを効率的に使いこなすのか、教員のスキル向上なくして、ICT機器の活用頻度の向上はないと考えており、今後、どのように教員のICT機器の活用スキルを向上させていくのか、具体的に何をして効果を出すのか、どこに目標を持っていくのか伺う。

(再質問2)デジタル教科書の活用
小学5・6年生及び中学1~3年生を対象としたデジタル教科書が文部科学省の令和5年度実証事業として導入が進められ、本市においても英語については全校、算数・数学については、約半数の学校に導入されていると聞いている。
当分の間は、デジタルと紙を併用すべきと文部科学省は示しているとのことだが、本市における今度の展開、課題、デジタル教科書の保護者の費用負担について伺う。

2.給食の費用助成について
学校給食センターの整備や民間調理施設方式等の導入により、全員喫食制の導入に向けたスケジュールが明らかとなったが、保護者の経済的負担を軽減する観点から実施している中学校給食費の半額助成については、継続されるかどうかが示されていない。まずは、半額助成について教育委員会としての見解を伺う。

(再質問1)学校給食費の無償化
国においては、「小中学校での給食の実施状況や地方自治体による無償化の現状について全国規模の実態調査を行い、1年以内にその結果を公表する」とされている。
他の自治体においては、給食を実施していない自治体もあれば、保護者の経済的負担軽減の観点から独自に給食費無償化を実施しているところがある。
私は以前から段階的に給食の無償化を行っていただきたいと要望しているが、
これは中学校給食の全員喫食が全ての学校で実施される、そして、中学校から先に始め、小学校にも広げていくといった段階的にでも無償化に進んでほしいと考えているところである。
まさに地方から国を動かさなければならないと考えるが、
神戸市においても、国の動向を待たずに、小学校も含めて学校給食費の無償化をすべきだと考えるが、見解を伺いたい。

(再質問2)
・中学校全員喫食を進めていくと同時に牛乳の選択制
1) 飲む
2) 飲まない
3) 違うものを頼める(ヨーグルト・チーズなど)
フードロス・アレルギー対応を踏まえて、教育委員会としての見解を伺いたい。

(要望)
全員喫食制の給食が既に中学校で実施されているところもあるが、どういった意見が出ているのか。
今後、温かさの維持は勿論、味の向上も進めていただく上である、給食全般に関して、更なる向上を行うためにも、是非とも、生徒・保護者へアンケートを取っていただきたい。

中学校給食〈全員喫食実施スケジュール〉
■ 2024 年9月
中央区6校(生徒数 2,131 人) 民間調理施設方式
■ 2024 年 10 月
中央区1校・須磨区3校(生徒数 1,140 人) 親子調理方式
■ 2025 年1月
須磨区8校・垂水区 11 校(生徒数 8,371 人) 給食センター方式
■ 2025 年4月
長田区6校・西区 13 校(生徒数 7,939 人) 民間調理施設方式
■ 2026 年1月
灘区5校・兵庫区5校・北区 16 校(生徒数 9,972 人) 給食センター方式