神戸市会 令和5年度予算特別委員会 局別審査4日目 建設局の質疑を行いました。 

令和5年度予算特別委員会 局別審査 建設局 (日本維新の会 三木)

1.電気代高騰とライトアップ事業について
2.三宮駅前における駐輪場の整備について
3.春日野交差点の改良工事による渋滞対策について
(磯上通1丁目交差点・小野浜町交差点)
4.2023年7月1日より道路交通法の法改正が行われる「電動キックボード」の公道走行について
5.王子動物園の経営努力について

1.電気代高騰とライトアップ事業
現在、神戸市民だけではなく、日本中で物価高騰や電気代の高騰が続き、日々の暮らしに大きく影響を与えている。
各家庭では節電も含め、多くのことを節約している。また飲食店や会社など経済にも大きく影響を与え、苦しい状況であると話を聞くことが多くある。
これまで街中における街灯の増設を行ってきたほか、「まちなかライトアップ事業」として引き続き予算を投じていくとのことである。
円滑な交通の確保、歩行者の安全確保の観点から照明設置の必要性はあると思う。
また街を明るくする効果もあるが、ただ単にどこでも、なんでもかんでも明るくすることはないと思う。
ライトアップの価値を上げるためには、メリハリが必要であり、費用対効果も考えなければならないと思う。
物価高騰や電気代の高騰が続く中、市民への効果の理解を得るためにより効率的な電力使用の方法やメリハリを付けた対策が必要と考えるが、建設局としてどのように考えているのか。

(再質問)
いわゆるIOTを活用した街灯については、大手の電機メーカーが開発や提案を行い、他の自治体でも研究や実証実験を行っている。
サイバー攻撃対策をしっかりと行い、IOT化することにより、稼働状況を遠隔管理や制御することも可能であり、不点灯の防止、パトロール費用の削減、効率的なメンテナンスなど運用コストを大幅に削減する努力をしている。
神戸市の取組みはどうなっているのか?

(要望)
LED化や管理の効率化は勿論、
防犯カメラやデジタルサイネージの一体化、
水位センサーによる河川の監視、気象データの収集、
道路の倒壊や落下物などの点検業務への活用
こうした多機能を集約し一体化したものに進化している。
それぞれが他局の所管ということもあるので、是非とも研究していただきたいと思う。

2.三宮駅前における駐輪場の整備
駐輪場整備戦略として地下タワー式駐輪場等の計画などが示されたが、三宮駅前における駐輪場整備の状況はどうなっているのか。
以前、附置義務条例を廃止する議案が出た際、私は議案質疑をさせていただいた。当局からの答弁は、都心部での路上迷惑駐輪についての認識を持っており、場所が限られているが都心部でのタワー型や地下型の駐輪場を整備していくということだったと記憶している。
久元市長も都心での放置自転車対策を強力に進めていく。と答弁し、
油井副市長は、タワー型の機械式の駐輪場など、既存の駐輪場に加えて3400台の駐輪場の整備を進めていく考えをも答弁している。
自転車等放置禁止区域の拡大や罰金の値上げをしているなか、同時に駐輪場の整備を都心部でも進めていかなければならないと思う。現在の状況と今後の取組みの方向性について伺いたい。

神戸市 駅前駐輪場整備戦略
〔主要事業のスケジュール〕
【地下機械式 駐輪場】
○神戸駅(駅前広場) 令和12 年度 完了
(地下駐輪場) 令和8年度 完了
○六甲道駅(駅前広場) 令和8年度 完了
(地下駐輪場) 令和8年度 完了
○兵庫駅(地下駐輪場) 令和8年度 完了
【平面 駐輪場】
○名谷駅(北側ロータリー) 令和6年度 完了
(南側一般車乗降場) 令和6年度 完了
(バス上屋改修) 令和7年度 完了
○西神中央駅(西側広場) 令和6年度 完了
○垂水駅(西側ロータリー・立体原付駐車場) 令和5年度 完了
(新垂水図書館地下原付駐車場) 令和6年度 完了
(天神川垂水駅福田川線) 令和7年度 完了
(西側広場バス上屋改修) 令和6年度 完了
○岡場駅(駅前広場) 令和7年度 完了
○新長田駅(地下駐輪場) 令和8年度 完了
○地下鉄長田駅(駅前空間) 令和6年度 完了

(要望)
都心部での駐輪場の整備を進めていかなければならないと思う。
民間の力を借りて、三宮の再整備を進めていく上でJR三宮駅前の駐輪場も含め、民間の力を借りて、
都心部での使いやすく利用しやすい駐輪場の設置を進めていただきたい。

3.春日野交差点の改良工事による渋滞対策について
クロススクエアの計画の関係からも、春日野交差点の車線を
直進車道を1車線減らし、2車線へ、
左折車道を1写真増やし、3車線へ、
変更することで車両を浜手幹線に誘導するとのことであるが、磯上通1丁目交差点では、港島トンネル行きの左折車両や浜手バイパス行きの直進車両で南側の2車線が既に混雑していることから、車両を誘導していくことにより、
その状況が一層顕在化するだけと考える。
具体的にどのような取組みを行い、こうした課題を解消しようとしているのか見解を伺いたい。

(再質問)
磯上通1丁目交差点のほか、そのすぐ南側にある小野浜町交差点においても日常的に混雑(南進・北進右折・西進右左折)が発生している状況である。
HAT神戸にお住まいの方からのお話によると、朝8時台はHAT神戸から港島トンネル方向に行く小野浜交差点では、信号を3回青に変わらないと左折できないとのことである。港島トンネルを出て北進すると、小野浜交差点には信号があるが、右折の矢印信号が点灯する。その間、HAT神戸から港島トンネルへいく際に左折の矢印信号を点灯させることができれば、この渋滞を解消できると思う。
今後、神戸空港の国際化やポートアイランドのリボーンプロジェクトが進展すると、物流の車両や空港を利用される方々の車など、更にその状況が悪化することが想定されるため、この交差点の対策もあわせて行う必要があると考えるが、見解を伺いたい。

 

4.電動キックボードの公道走行
電動キックボードは、2023年7月1日より道路交通法の法改正が行われ、16歳以上であれば免許不要で運転できるなど、事故等の危険性について心配しているところである。
・車道の最高時速20km以下
・ヘルメットに関しては以前同様に着用が努力義務となります。
・自賠責保険に加入、ナンバープレートの装着 など
都市部での利用が増えることが考えられ、レンタルやシェアリングなどで利用が拡大する可能性があると考える。
時速6km以下なら、自転車通行可の歩道も走行できることから、事故防止に対して道路管理者として建設局は、どのように安全を確保していくつもりなのか伺いたい。

5.王子動物園の経営努力(要望)
昨年10月の決算特別委員会において、王子動物園の収支改善や集客力アップに向けた取組み方針に関して質疑を行った。その中で、年間パスポートや動物サポーターの申込み方法が煩雑であることから、PDFの貼り付けをするのではなく、HPを活用し、オンライン上の申請や電子決済など、より多くの方に応援していただくための方法について検討を行うとの答弁があったが、何も変わっていない。
すぐに対応できることは動物園も積極的に行っていくべきである。
今後は、来園者の目標を立て、売上を上げる努力や取組みを行っていただきたい。