令和3年度予算特別委員会 【交通局局審査】質疑を行いました。

令和3年度予算特別委員会 【交通局審査】
1. 次期経営計画の推進について

交通局はこの度、様々な収支改善策を含む「交通事業経営計画2025」を策定しております。

この計画もそうですが、方針の決定などが本庁の一部の職員のみに計画や改革が留まってしまえば、全く意味がありません。

重要なのは、現場の職員一人一人に、しっかりと浸透し、共有していただき、同じ目標に向かっていくということだと思います。

この計画の実行には現場の理解、そして協力が不可欠と考えますが、職員ひとりひとりが理解し、行動できるように、交通局のトップである局長、そして副局長をはじめ、管理職がそれぞれ、どの様な意識を持ち、現場に対して理解と周知徹底を図る行動をされているのかお伺いしたいと思います。

(再質問1)

今後、「経営計画2025」が進められていく予定ですが、現場における改善点など、現場職員から意見を取り入れるため、匿名でのアンケートなどによる情報収集を検討してはどうかと思います。

教育委員会では、「地区統括官」を配置して現場と事務局の間に入り、現場の状況や課題を解消を図っています。

現場の方にも交通局が置かれている状況を知ってもらう、逆に事務側の事も現場に知ってもらうそうした観点からも、本庁の事務部門等への異動を更に積極的に行うべきと考えますがいかがかでしょうか?

2. 今後の収支改善策について

新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、来年度は、大幅な減収が予想されます。

そうした中、経費の削減への取り組みについて先日の代表質疑で会派から質疑を行い「西神山手線のワンマン化」や「あらゆる経費の削減」を行うとの答弁ありました。

そこで、まず、お聞きしたいのが、「西神山手線のワンマン化」についてです。

「ワンマン化」されることにより、どれ位経費が削減できるのかも含め、今後、安全面からホームドアの設置が必要となると思いますが、どのような計画で進んでいくのか、お伺いしたいと思います。

また、高速鉄道事業会計における人件費削減の効果額は、令和3年度~令和7年度までの5カ年で約17億円見込んでいるとのことですが、RPAの活用や積極的なICTの活用について、進め方や考え方についてお聞きしたいと思います。

(再質問1)

広告媒体・デジタルサイネージについて

駅中の広告媒体ですが神戸交通振興㈱に任せるのではなく、交通局がそのコンテンツについては主体性をもって検討すべきと考えます。

デジタルサイネージですが、例えば、静止画の行政広告のみが入れ替わるというものではなく、ネットを活用した、ライブニュース・天気予報・災害情報などを流すことで、サイネージ自体に人目が向く機会が多くなり、結果として広告媒体としての価値があがるのではないかと思います。

どのようなコンテンツにすれば、デジタルサイネージを最大限活用できるかということは、設置者としての交通局自体が、積極的に活用方法を示すべきだと思いますがいかがでしょうか?

(要望)

今後、5Gのサービスも広がっていくと考えられますが、このような時代の流れを踏まえた上でのデジタルサイネージ等の広告の研究を行っていただきたいと思います。

そして、空き枠についても、文化スポーツ局と共に芸術性に富むようなアート作品を掲載するなど、空き枠のまま放置するのではなく、積極的な活用方法を検討していただきたいと思います。

3. 地下鉄乗務職員の待機時間について

地下鉄乗務職員については、1回の乗務と次の乗務の間で、「終点の折り返しの時間」や「乗り継ぎ待ちの時間」いわゆる「待機時間」というものがあります。

これは、休憩時間以外に、現場職員によって時間が異なると聞いています。

そして、駅務員の窓口業務以外の職員は、「待機時間」はどうなっているのか。

まずは、「待機時間のどれ位の長さがあるのか」 「この時間は何をしているのか」など、

説明いただきたいと思います。

(再質問1)

次期経営計画においては、職員の稼働利率の向上を図ると記載されており、経営の効率化を図る上で、この待機時間をいかに減らし、職員の稼働率を上げることが重要と考えております。

今後、どのようにして、この「待機時間」の削減を図ろうとしているのか、伺いたいと思います。

(再質問2)

一方で、この待機時間を有効に使うことも早急に検討すべきと考えますが、見解をお伺いしたいと思います。

(再質問3)

野球開催日に地下鉄の前と後にヘッドマークを設置するための業務時間や車庫までの移動時間など、点呼を受けてから実際に車両に乗り込むまでの業務時間等が設定されているのか、まず説明いただきたいのと

他にこうしたケースはないのでしょうか?

(再質問4)

この時間については過大なものはないのでしょうか?

車庫への移動に関しては、名谷駅から西神中央駅までは15分で設定、西神中央駅から西神車庫まで20分で設定しております。

私は、Google map などネットで検索しましたが、これだけの時間はかかりません。

こうした時間が本当に妥当なものなのか、シフトを組む上で見直しを図り、検討していくべきではないでしょうか?

待機時間は2時間40分もありながら、作業時間の2分に関しては、しっかりと時間外勤務となっている。これはおかしいシステムだと思います。

4. 地下鉄の現場職員の出退勤管理について

地下鉄乗務員については、勤務時間とは別に乗務ダイヤがあると聞いておりますが、所定の乗務が終われば所定の退勤時間前でも帰宅するというケースはあるのでしょうか?

(再質問1)

新型車両の試運転勤務を担当した日、車両を入庫させて事務所に戻ると所定の退勤時間より1時間早くても、所定の仕事が終わったから帰るという事例があったように聞いておりますが、交通局はこの事を認識しているのですか?

(再質問2)

勤退管理はしていないのでしょうか?

出勤した時間や退社した時間は今、どういったシステムになっているのでしょうか?

(再質問3)

職員も2タッチ導入するべきだと思います。

出勤や退勤した時間が分からないのは問題だと思います。

先程の件も確認が取れていないとのことですが、検証と勤怠勤務システムの改善策を常任委員会で報告していただきたいと思いますが、いかがですか?

5. 市バスの2タッチ化によるデータ収集と路線の設定について

令和3年3月から市バスの2タッチ化が始まるとのことであり、降車データのみでなく、乗車データも取得できることから、ご利用状況をより詳細に把握できるようになると思います。

例えば、混雑状況といったことも把握できるようになるのではないでしょうか。

乗客からデータは取っているのだから、乗降データについて、どのように乗客に対して「見える形」で活用していこうとしているのか、お伺いしたいと思います。

(再質問1)

売上が高い路線とそうでない路線があります。

売上が高い路線を更なる増収を得るためには、延伸も含め新たな路線設定の情報を2タッチシステムを検証に利用すべきだと思いますが、いかがでしょうか?

6. 駅の魅力化について

地下鉄海岸線については、全駅にピアノを設置するとのことですが、個人的には地下鉄海岸線全駅にピアノを置く意味が分かりません。

限られた場所に置くからこそ、価値が出るとのではないかと思います。

駅の魅力化について、例えば、御崎公園駅はヴィッセル神戸とより強力にタイアップすべきであり、和田岬駅はこべっこランドの移転を踏まえ、親子連れが楽しめる駅舎にするといったことは考えられないのでしょうか?

(要望)

駅の活性化について交通局は、海岸線の周辺施設や企業に積極的に出向いて、広告の依頼もそうですが、駅の周辺企業と繋がりを、もっと持つべきだと思います。