令和3年度予算特別委員会第1分科会(交通局)議事録

令和3年度予算特別委員会第1分科会(交通局)議事録

○分科員(三木しんじろう)

日本維新の会の三木しんじろうでございます。どうぞよろしくお願いいたします。一問一答で質疑のほうをさせていただきます。 まず初めに、今までも質疑のほうがずっとあったと思うんですけれども、次期経営計画の推進 についてお聞きしたいと思います。 交通局は、このたび、様々な収支改善策を含む交通事業経営計画2025のほうを策定しております。この計画もそうですけれども、方針の決定などが本庁の一部の職員のみで行われて、決定されて、計画がとどまってしまうような、一部の職員でとどまってしまうようなことがあっては、 全くこれ意味がないというふうに思っております。

重要なのは、現場の方も含めて、交通局全体、1人1人の方々がしっかりとこの計画が浸透して、そして共有していただく。また同じ目標に向かっていただくことが大変重要だと思っております。 先ほど、確実な実行という言葉がありましたけれども、この計画の実行には、現場の理解、そ して協力が不可欠と考えております。職員1人1人が理解し行動できるように、交通局のトップ であります局長、そして副局長、また管理職をはじめ、どのような意識を持っていただいて、また現場の方に対して、職員の方に対して、どのような周知徹底を図る行動をされているのか、まずはお聞きしたいと思います。

○岸田交通局長

現在策定中の次期経営計画を実行していくに当たりましては、御指摘のとおり、 職員1人1人の意識が大変重要であると考えてございます。

計画案におきましても、計画推進に 当たっての基本姿勢といたしまして、職員1人1人が変化を捉え、未来に向けて果敢に挑戦をしていく姿勢を掲げております。交通局に属する全ての職員が、やはり高い意識を持って事業に取り組んでいくことが非常に重要であるというふうに考えているところでございます。そのためには、計画をいかに浸透させていくかということが重要でございまして、その手始めといたしまして、本年になってから、本庁のみならず、各現場を預かっている課長、そしてその下の実際に最 前線で業務に当たっている、ほぼ全ての係長、そういった人たちと私との間で意見交換を行ったところでございます。

その際には、この計画を実行していくための具体的な取組案の提案のほか、現場の職員1人1人への浸透が重要であるという声なども実際にいただきまして、前向きな意見がたくさん寄せられたところでございます。 また、これと並行いたしまして、各所属において、各課長や係長から所属職員への計画の内容説明などを随時行っているところではございますが、1人1人へ着実に浸透しているかというと、まだ十分ではないのではないかというふうに思っているところでもございます。

職員1人1人へ の浸透がなければ、本当の意味での計画の実行は不可能であると。それはもう御指摘のとおりでございますし、私もそう考えてございます。

次期経営計画が最終的に確定をいたしました際には、今後の計画を実行していくに向けて、改めて全職員に向け、私からメッセージを発信したいと考えており、各職場での議論も深めていただくことにより、さらに周知・浸透を図っていきたいと考えてございます。

さらに、今後、現場の職員の係長級ではございますが、メンバーに加えたプロジェクトチームを組成いたしまして、計画に掲げた取組を具体的に検討・実行していくこととしております。既に立ち上げたものも含めまして、局内に10を超えるチームを立ち上げることと計画をしてございます。これらの取組を進めていくことにより、将来の交通局を担う人材育成にもつなげていきたいというふうに考えておりますし、現場職員の意欲を高める形で、計画の実行に当たっていくことが重要と考えているところでございます。

○分科員(三木しんじろう)

ありがとうございます。今、局長から前向きな御答弁いただいたと思っております。

プロジェクトチーム、10チームつくるということで、また新しい力とか、若い力をぜひ活用、今後はしていただきたいというふうに思っております。 私自身は当然現場の方々の御意見というのは大変重要であると思っております。匿名でアンケートも取っていただくのも、これは先ほども話があったと思うんですけども、1つの方法ですし、また現場の方が交通局の置かれている状況をさらに知っていただくこと、それと逆に、事務側の方も現場のことをよく知っていくためにも、この現場の方が本庁の事務部門へのさらなる異動というのが僕は必要やと思っております。教育委員会でも、その地区統括官というのがまだ配置されまして、教育委員会事務局と学校現場をつなぐ教員職の方が現場を回って、いろんな意見や問題点を探ると。そして解決につなげると。情報やその知識というのは累積していくと。そういうことが、やはり今後変えていくためにも重要と思いますけれども、その辺の見解をお聞きしたいと思います。

○岸田交通局長

今回策定中の次期経営計画の評価・検証項目の中にも、職員のやりがい意識の向上というものを掲げてございます。したがいまして、職員アンケートを行うなどして、モチベーション向上の効果を検証する予定としてございますが、その際には、併せて現場の改善点についても意見が言えるような、そういう設問を工夫してみたいと。それでもって、現場職員の意見を 取り入れていきたいということも考えているところでございます。

また、異動の件のお話がございました。現在、既に現場を支える運転士や駅掌、それから技士などの職員につきましては、一定現場で経験を積んだ後に、運輸事務職員または運輸技術職員という職に転任をいたしまして、現場での助役、それから運行管理者の業務に当たっているほか、一般行政職員と同じように、本庁部門の業務に当たっている職員も実際におります。交通局では、次期経営計画でも掲げており、将来の交通事業の中枢を担い、牽引する人材の育成を進めることとしておりますけれども、現場経験のある優秀な職員につきましては、本庁部門の経営部門も含む事務に携わってもらうことにより、将来の公営交通を担う人材の育成を図るとともに、職員1人1人が求められる使命や役割を理解した上で、攻めの経営に挑戦していく、そういった意識を持てるように、異動も含めた取組を進めてまいりたいと考えてございます。

○分科員(三木しんじろう)

ありがとうございます。大変前向きなこれも御答弁だったと思います。

ぜひ、現場と事務局のほうが溝ができてしまえば、幾らいい計画があっても、なかなか意味 がないと思っております。ぜひそれは進めていただきたい。 そして、今後の収支改善策についてもお聞きしたいと思っております。ずっと朝からも新型コロナウイルスの感染症拡大により、大幅な減収が予想されております。そうした中、経費の削減への取組について、先日の代表者質疑で維新の会派のほうからも質疑をさせていただきました。 その中で、西神・山手線のワンマン化、そして、あらゆる経費の削減を行うとの御答弁をいただいたところであります。 まず、お聞きしたいのは、この西神・山手線のワンマン化についてなんですけれども、このワンマン化されることによりまして、どれくらい経費が節減・削減できるのか。そして、今後、安全面からのホームドアの設置は必要と思いますけれども、今後、どういうようなスケジュールで進んでいくのかをお聞きしたい。 そして、もう1つは、人件費の削減について、この高速鉄道事業会計においては、令和3年から令和7年度の5年間で約17億円の削減を見込んでいるということですけれども、あらゆる経費 の削減ということを行う中で、私ども以前から言っているRPAの活用、そして、積極的なICTの活用について、進め方も含めてお聞きしたいと思います。

○岸田交通局長

西神・山手線のワンマン化の件に、まずお答えをしたいと思います。 西神・山手線、それから北神線も含めまして、全16駅にホームドアを設置するということで、 現在、進めておりまして、令和5年度中に設置が完了する見込みでございます。またワンマン運転に対応するためには、車両のほうの改造も必要ということになります。その改造が済んだ新型 車両への置き換えを進めてございます。令和5年度中に西神・山手、北神線の全車両の置き換え が完了する見込みでございます。また、ワンマン化になりますので、運転士がホームの状態を確 認できる装置、こういったものも必要になってくるということでございます。この装置につきましても、令和5年度中を目指して整備を進めているところでございます。したがいまして、ワンマンカー運転につきましては、それらの設備投資が完了した後の令和6年度から実施をする予定でございます。効果額につきまして、計画期間内で言いますと、大体7年度1年分で3億ということになります。 それから、RPAをはじめとするICTの活用ということでございます。 交通局の給与計算事務につきましては、順次市長部局のシステムへの統合を進めてきてございます。それを進めることによりまして、担当職員もこの3年間で6名から3名と半減をさせているところでございます。一方で、交通局職員全体の4割に当たります、市バス、地下鉄の運転士、車掌といった乗務員につきましては、ダイヤに合わせた勤務をするために、職員1人1人の勤務 開始時間が異なると。また勤務パターンの数も非常に数が多いということもございますので、今のところ、まだ市長部局のシステムに統合できていないという状況でございます。 市長部局で給与計算事務等におきましてRPAを導入していることは、私どもも存じ上げておりますし、その導入効果として、ヒューマンエラーの減少、また時間外勤務の削減につながったというふうに聞いております。ただ、残念ながら、今回市長部局が導入をした事務につきましては、交通局ではその該当事務がなかったり、件数が少なかったりするということで、そのまま導入しても、今のままでは効果が少ないというふうに考えているところでございます。交通局といたしましても、引き続きその市長部局でのRPA導入の効果を見極めながら、まだ統一できてい ないシステムを今後どのように運営をしていくのか、また、市長部局と異なるルール、基準がある部分をどのように対応していくのかなどの課題を整理した上、次期経営計画にも掲げておりますデジタル技術の活用といった観点から、RPAの導入について研究・検討をしてまいりたいと考えております。

○分科員(三木しんじろう)

ワンマン化が令和6年度中に導入と。約3億円の削減が見込まれているということで、これ安全面も考慮していきながら、私は進めていただきたいというふうに思 っております。RPAのほうは、なかなか効果が少ないということですけれども、またいろいろICTも含めて、活用できることは御検討いただきたい。これは削減のことですけれども、次は、 増収の件でお聞きしたいと思います。 当然駅の広告媒体というのは大変重要でありまして、新たな収入源の発掘というところで、収益増対策が掲げられているところです。この具体的な増収対策に取り組まれるようでありますけれども、今回、デジタルサイネージ、これを採用されると。私自身は、このデジタルサイネージ、 広告に関しても全てそうですけれども、神戸交通振興にお任せしているところもあるというところがあると思うんですけれども、今回始めますデジタルサイネージは、特にそのコンテンツについては主体性を交通局が僕は持って行くべきだと思っております。例えばこのデジタルサイネージの活用に関しましては、導入して、静止画が紙芝居のように動くようやと全く意味がないと思っているわけなんですね。当然動画が配信されるようにしていただきたいと。関東なんかでもそうですけれども、電車の中にニュースが流れていたり、例えば当然ライブニュースですけれども、 あとは天気予報とか、災害情報とか、ネットを活用した、そういうサイネージ自体の広告媒体と しても価値が上がるようなことを進めていくべきだと思っております。このように、最大活用、デジタルサイネージをするために、交通局自体が積極的に活用方法を示すべきだと思いますが、このあたりの御見解をお伺いしたいと思います。

○岸田交通局長

私どもも、広告事業といいますのは、やはり貴重な収入源だというふうに考えて おります。私どもだけでは全然だめだろうということで、やはり民間の広告代理店、クライアン トの意見や要望を取り入れながら、これまでもデジタルサイネージなどの設置に取り組んできた ところでございます。これからは、さらに新たな広告媒体の導入、また既存媒体の改修、そして 新たな広告スペースの発掘という観点で、収入の確保を今目指したいところでございます。 デジタルサイネージのお話がございましたが、3年度におきましては、三宮駅で大型のサイネージを導入したいというふうに考えてございます。

また、ホーム階でのデジタルサイネージの設置を予定しております。それから、さらに既存のサイネージが1面でございますので、それを多面化するというようなこともやっていきたいと考えてございます。また、サイネージつきのパンフレットラックにつきましても、効果の高い駅から順次設置をしていくというふうに考えている ところでございます。こういったように、いろいろ民間の広告代理店なり、クライアントの意見をお伺いしながら、順次進めていきたいと考えております。

○分科員(三木しんじろう)

ぜひ、今後は5Gもサービスも広がっていくと思いますし、今から 積極的にいろんな広告代理店の方々とも情報交換もしながら、積極的に活用していただきたいというふうに思っております。 あと、デジタルサイネージ以外でも、文化スポーツ局とも、ピアノを置いたり、いろんな連携をされていますけれども、今現在、広告が入ってないところ、ここはやっぱり文化スポーツ局ともつながりもありますから、ちょっと芸術的な要素も取り入れて、お客さんを来ていただけるような、見ていただけるような、何か仕組みづくりというのもちょっと考えていただきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 それで、ちょっと順番を変えまして、続いては、地下鉄の乗務員の待機時間についてお聞きしたいと思います。 この地下鉄の乗務職員については、1回の乗務と次の乗務の間で、終点の折り返しの時間や乗り継ぎ待ちの時間、いわゆる「待機時間」というものがあるとお聞きしております。これは休憩時間以外に、現場職員によって時間が異なるということも聞いております。この待機時間についてなんですけれども、どれぐらいの長さがあるのか、そして、この時間は何をしているのかを御説 明いただきたいと思います。

○中村交通局副局長

まず、地下鉄のダイヤは朝夕ラッシュに運行本数が多く、それ以外の昼間の時間帯などは運行本数が少ないダイヤとなってございます。特に朝ラッシュ時は、西神・山手線 で言いますと、1時間で約20本、約3分間隔で運行しておりまして、運転士と車両を最大数投入してございます。一方で、昼間時間帯は1時間に8本、7.5分間隔ということで運行しておりまして、必要となる運転士と車両が大幅に減少いたします。また、始発の時間は、西神中央駅発が5時23分、終電の到着は西神中央駅が深夜の1時6分であるということで、1日24時間のうち20 時間近く運行しております。こうした中で、地下鉄のダイヤに合わせて運転士の勤務を設定しておりますので、運転士1人1人の勤務開始及び終了の時間はそれぞれ異なっているということで、時間ごとの運行本数に合わせて、多数の勤務パターンの組合せで1日の地下鉄運行を担っている現状にございます。勤務パターンが深夜・早朝の運転に対応する場合は泊まり勤務ということで、 泊まりがあるほか、日勤の勤務ももちろんございますが、日勤勤務のうち半数近くは朝と夕方の ラッシュ時に対応するために、勤務時間を割って分割させる工夫を行っております。それでも、やはり昼間時間帯には朝ラッシュの運行本数に対して半数以下となるため、結果としまして、昼間時間帯を中心に、20分から最大2時間40分の待機時間が発生しておるところでございます。 今後につきましては、午前中来申し上げておりますように、本会議でも答弁したところでございますが、次期経営計画にも掲げてございます、現在の運用を前提とせず、職員の稼働率を上げるということで、生産性を向上させていく取組を進めておりまして、この待機時間についても削減をしてまいりたいですし、現在もその辺の見直し作業をしておるところでございます。

○分科員(三木しんじろう)

そうなんですね。20分から2時間40分の幅がある。こうした待機時間があるわけなんですよ。これ、先ほどの僕質問させていただいた答弁がちょっと漏れていたんですけれども、この時間、例えば2時間40分の方が何をしているのか、これを御説明いただきたいと思います。

○小野交通局高速鉄道部長

待機時間の使い方、有効利用しております。例えば事故防止策として、乗務員の待機時間を活用して研修等を実施しています。先日ですと、例えば北神線内で発生しましたヒューマンエラーにつきまして、乗務員に対して事故概要を周知し、意識ある作業、確実な指差確認、喚呼を指示し、基本動作の再徹底の研修を行ったところであります。そのほか、乗務中に発生したトラブルに対する聞き取りや指示、個別の面談などもこういった待機時間に行っております。安全運行を維持するため、これまでもひやりはっと情報の報告をさせる等行ってきましたが、今後はさらに他社の事故情報及びひやりはっとの共有、運転取扱いに関する研修等もさらに盛り込んで、稼働率の向上と並行して待機時間の有効な使い方を進めていきたいと考えております。

○分科員(三木しんじろう)

今の御説明が全ての駅でやられているかどうかは知りませんけれども、私が聞いた話では、これ何もすることがなく、休憩室にただいるだけで、スマホでゲームをしていると。中ではテレビを見て、この待機時間中に外に出て、コンビニに行って御飯を買ってきたり、いろんなことをされているというようなことを言われているんですけど、この辺の事実というのは認識はあるんでしょうか。

○中村交通局副局長

すみません、認識としましては、やはり待機時間について、今、小野部長のほうから申し上げた形でやっていること、それから、やはりもしそういった待機時間が有効に活用されてないということでありましたら、現在、全体としての勤務表の見直しもやっておりますが、当然見直しをやっていくということで考えております。

○分科員(三木しんじろう)

よく分かりませんけど、認識があるのか、ないかとお聞きしたんですけれども、それはあるということでよろしいんですか。

○中村交通局副局長

私が聞いておる中では、具体的な話は聞いておりませんが、そういったことは勤務時間であれば、やはり緩いということでございますので、徹底して改善したいというふう に考えております。

○分科員(三木しんじろう)

しっかりした御答弁いただかなくて残念ではありますけれども、当然これ、待機時間も勤務時間内ですから、そういうスマホでゲームをしてたり、外に出て何か買いに行くということがあれば、これは大問題だというふうなことを御指摘したいと思います。 それで、当然今、御答弁ありましたけれども、この待機時間に関しては、当然活用していただかないとだめやと思います。午前中、今までの質疑でも出てましたけども、安全対策もそうですし、これやはり仕事の勤務時間内ですから仕事をしなければだめだと思うんですよね。このよう な待機時間の削減を図っていただきたい―― 無駄な待機時間ですね。そして、当然この待機時間 を有効に使うことを早急に検討すべきだと思います。見解をお伺いしても、先ほどの御答弁でよろしいですね。 また、この地下鉄に関しましては、野球開催日に地下鉄のこの電車の前と後ろにつけるヘッド マークというのを設置されるということになっております。これのほかに、車庫から移動する移 動時間に関しても、点呼受けてから実際に移動があるわけですけれども、これも要は業務時間として、要はお金が出ているというか、別枠で取っているというような事実があるんですけども、この御説明いただきたいのと、また、こういう勤務時間外にこういうものがほかにもあるのかどうか。これは勤務時間内ですけど、通常の勤務時間外に新たに設置しているわけですね。これヘッドマークをつける時間とか、車両、車庫から移動する時間とかいうのは設定しているわけと思うんですけど、そのほかに何かあるのか、まず御説明いただきたいと思います。

○中村交通局副局長

まず、2点のうち、ヘッドマークにつきましては、時間を加えてやっておるということでございまして、ヘッドマークの取付作業は、イベントがあるときに、イベントの期間の初日の始発時に行ってございます。そういったことでございますが、その際には列車の所定時刻に間に合わせるために、通常の勤務開始時刻より2分早く出勤することとしておりまして、その2分間については勤務時間外となるため、時間外扱いとしております。現在、勤務表の見直し作業を行っておりまして、その中で1つ1つの作業時間についても改めて確認して見直してまいります。 それから、車庫までの歩いていくということにつきましては、これも、例えば西神・山手線で ありましたら名谷のビル、地下鉄海岸線で言いましたら苅藻のビル、ここで点呼を受けてから車庫まで異動するのに、それ何分かかるかということと、その見込み時間、これも当然移動は勤務時間でございますので、それが若干甘いのではないかということで、これも現在見直しをかけておりますが、これは勤務時間の中で考えております。

○分科員(三木しんじろう)

今おっしゃったように、甘いんですね、時間が。車庫からの移動時間なんですけれども、名谷駅から西神中央駅まで15分と。そして、西神中央駅から西神車庫まで 20分と。合計35分ということは入っているわけなんですけれども、これもこんな時間は当然かからないわけですよね。私もグーグルマップで見ましたけれども、そんなに時間かからないです。 ぜひこれも見直しいただきたい、早急にですね。 先ほどの待機時間ありましたけれども、2時間40分待機はしているということもありながら、 ヘッドマークの2分はあると。僕ね、何かちょっと矛盾を感じるわけなんですよね。これはもう過去からずっと踏襲していたことかもしれないですけれども、こういうシフトの要するに組み直しというのは、やっぱり早急にやるべきだと思うんですけれども、これはいかがでしょうか。

○小野交通局高速鉄道部長

シフトの見直し含めて、こういった待機時間については、稼働率の向 上という観点から、先ほど申し上げました現在の運用を前提として、職員の稼働率を上げることで生産性を向上させていく取組を進めておりますので、勤務表の見直し作業を行う中で、1つ1つの作業時間についても改めて確認して、見直していきたいと考えております。 以上です。

○分科員(三木しんじろう)

分かりました。確認をお願いいたします。 それで、そのほかに、地下鉄の乗務員については、その勤務時間とは別に、乗務ダイヤがあるというふうに聞いております。この所定の乗務が終われば、勤務時間内でも、要するに帰宅するというケースがあるというふうにお聞きしたんですけども、これは本当かどうか、もし本当ならば、説明をお願いいたします。

○中村交通局副局長

職員の勤務時間は、それぞれスタートは違いますけども、基本的には7時間 45分ということで、当然今、地下鉄の乗務員、それぞれダイヤに合わせて勤務してまいりますので、その勤務パターンによっては、勤務時間とぴったり合わない場合もあります。流れとしては、 勤務が終わったときに、点呼後、勤務パターンによっては勤務終了まで―― 自分のその7時間45 分の勤務が終わるところまで待機になる場合は当然ございます。この待機時間についても、先ほど申し上げたように、有効に活用してまいりたいと思っております。 また、委員御指摘のそういった事実は、特に確認は現在のところできておりませんが、もしそんなことがあれば、当然厳然に対処してまいります。

○分科員(三木しんじろう)

新型車両の試運転勤務の担当した日は、車両の入庫をさせて、事務所に戻る所定の退勤時間よりも1時間早く入っているというようなことをお聞きしております。 これが、そうしましたら、こういうことがあるという認識もないということでよろしいですか。

○中村交通局副局長

新型車両の試運転時の勤務につきましては、朝の8時から夕方の16時半まで という勤務パターンになってございます。運転自体は15時半前に終了いたしまして、それから点検をして、事務所に戻ってまいります。16時10分に事務所に到着しまして、退勤前の点呼を実施していることを確認しております。ということで、その委員の御指摘の1時間早上がりという認識はございませんが、それは、その実際に点呼はしておるんですが、点呼時間まではこれまで記録していなかったため、現在は記録するように改めております。

○分科員(三木しんじろう)

結局、今の状況ですと、いつ帰ったのかよく分からないというようなことがあると思うんですよね。いつ出勤して、いつ帰ったのか。神戸市の職員の方でしたら、自分の社員証をぴっとやって、出社されたとき、退出されるときというのは、当然管理をするわけなんですけれども、残業であってもそうやと思うんですね。一体どれぐらい残業したかというのも、今、現状では分からない。そういう状況やと思うんですけれども、この勤怠管理システム について、今後どうされるおつもりか、お聞きしたいと思います。

○中村交通局副局長

私ども、今、委員御指摘のように、その庶務事務システムが市全体で入ってございます。そういったシステムが入れられるところについては、現場でも入れておるんですけ ども、どうしてもその庶務事務システムとの連動を考えた場合に、運転士の場合はダイヤがそれぞれ違いますんで、順番に勤務、出勤していくということで、なかなかその市全体の庶務事務システムと連動するのが難しいということでこれまできておりましたが、その連動は難しいにしても、やはりもうこのカードリーダーによる認証をいち早くしようということで、この4月からの運用を目指して、現在、導入の準備をしておるところでございます。

○分科員(三木しんじろう)

先ほど言いましたバスのほうは2タッチになるわけなんですけど、 職員のほうも当然2タッチにするべきだと思いますよ。こういうことがやっぱり起こらないためにも、後で検証もできない、今、状況ですから、今の御時世、会社に来た時間、帰った時間が分からないなんて、僕はもう絶対的にあり得ないと思いますので、ぜひ早急に検討していただきたいと思います。 この内容に関しましては、今後進んでいくとは思うんですけれども、私自身はやっぱり常任委員会でも、どういうふうな流れでやられていくのか勤怠管理ですね。これはぜひ御報告して いただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。

○中村交通局副局長

現在、取り組んでおります作業、職員の稼働率向上ということは何が何でも やると。先ほど給与カット、経過措置につきましても、もし経営改善の取組が着実に実行できない場合は、経過措置を見直すということできておりますんで、必要に応じて、当然報告していきたいと思っております。

○分科員(三木しんじろう)

僕が言ったのは、要するに、この管理システムの件も含めて、先ほどの待機時間もそうですし、今回のいろいろな勤怠管理のことですね。こういうシステムを導入するとか、残業も含めて、職員の方々の管理の改善について、今回策定されているわけですよね。 だから、この辺に関して御報告、今後の改善も含めてお願いできませんかということです。

○中村交通局副局長

報告いたします。

○分科員(三木しんじろう)

分かりました。先ほど認識がないということも含めて、1度検証していただいて、なければいいんですけれども、私自身はそういうふうに聞いていますので、ぜひ検証していただきまして、同時にまた御報告いただきたいと思います。 次の質問になりますけれども、市バスの2タッチ化によるデータ収集、先ほども2タッチの― ― 先ほど私、職員の2タッチですけれども、今度はバスの2タッチについてお聞きしたいと思 います。 今度は、降車データのみじゃなくて、乗車データも取るということから、例えば混雑状況といったことも当然分かることができると思うんですね。どのように、当然市民から、市民というか、 御利用者からデータを取るわけですから、今度はそのデータをどういうふうに見せるかということも重要だと思っているんですけども、この2タッチ化というのは、市民に見えるかという意味 では、どういうふうに活用されていくのか、お聞きしたいと思います。

○児玉交通局副局長

バスのICカード2タッチ化でございます。この3月16日から―― あと10日 余り後でございますけれども―― 市バスの普通区、今、1タッチで乗っていただいているものに ついても、2タッチを開始をさせていただくということで、今、広報に努めております。これに よりまして、今まではいわゆるお降りいただいたときのデータしか取れませんでしたんですけど も、これからは御乗車いただくときの停留所あるいはその時刻というものが新たに分かってまいります。さらに、バス1便ごとのICカードの乗降データと紐付けるということもいたしまし て、お客様の利用実態がより的確に把握しやすくなるということから、この乗降データを有効に活用しまして、バス路線の検証と改善に役立てていきたいというふうに考えてございます。 ただ一方で、現在のICカード利用率約54%、半数強でございます。もちろんこれを引き上げていくという努力もしてまいるわけでございますけれども、さらには、その路線系統ごとのICカード利用率、実は高いところ、低いところ等もあるようでございます。こういったようなところも含めまして、具体的なデータ集計・分析について、局内で議論しているというような状況で ございます。 御指摘の乗降データの見える形での活用ということでございますけれども、まさに、現在、検討をさせていただいている、進めているところでございます。地下鉄と同様に、例えば時間帯ごとの混雑状況というようなものを私どものホームページで御紹介するというようなことでありますとか、現在策定中の経営計画でも掲げております、市民の皆様あるいはお客様に対して御利用情報を分かりやすく発信してまいりたいというふうに考えてございます。

また、市民の足としての役割を担う公営交通として、日々の御利用者の方だけではなくて、バス路線周辺の地域の市民の皆様にも、現在の地域のバス路線の状況について、お知らせをできるような手法について検討してまいりたいというふうに考えてございます。

○分科員(三木しんじろう)

ぜひとも活用のほうをしていただきたいと思っております。私自身は、バス路線に関しては、当然売上げがいい路線もありますし、そうでもない路線もあると思うんですね。その売上げのいい路線というのは、もしかしたら、もう少し延ばせれば、もっと売上げが伸びるかもしれないと。そういうところもあると思うんですね。ですので、路線を延ばすということも含めて、売上げが高い路線をさらに売上げを高くするような、新たなこの路線設定のデータ取りとか、それにもぜひとも活用していただきたいと思っております。 それと、駅の魅力化についてお聞きしたいと思うんですけれども、簡単にちょっとお聞きしたいのが、今後、海岸線については、ヴィッセル神戸、御崎公園駅は強力に私はタイアップするべきと思いますし、和田岬駅は「こべっこランド」、この移転に伴い、楽しい駅舎にするべきだと思っております。 私は先ほども言いましたけども、ピアノを置くということを、全駅に置くということなんですけれども、私自身は全駅に置く必要はないと思っているんですよ。1つの駅にあるから価値があるもんで、どこに行ってもピアノがあったら、なかなか僕、価値があんまり感じられないというような僕の意見があるんですけれども、質問に戻りますと、今後は「こべっこランド」もできますし、この辺の駅の魅力というのをどういうふうに向上していくのか、お聞きしたいと思います。

○中村交通局副局長

駅、ピアノのお話出ましたが、やはり私どもは駅がまちの玄関口として、そのまちの雰囲気を醸し出すようなものとなれば、駅により一層愛着を持ってもらえ、ひいては利用促進にもつながると思われ、御指摘のように、沿線施設や企業と連携した駅舎づくりは非常に 重要だと考えてございまして、海岸線において、開業時より協働の駅舎づくりとして、市民から 愛され親しまれる駅舎づくりを進めてきたところでございます。ヴィッセル神戸やイオンモール神戸南、「こべっこランド」などとの連携することで、魅力発信につながるよう努めてまいりたいと 思っております。

○分科員(三木しんじろう)

ありがとうございます。 交通局の方も、駅周辺の企業に出向いていただきまして、それ以外の方とコラボもしていくな ど、今後は多方面に向かって広告も含めて、ぜひ取りにいっていただきたいというふうに思います。ありがとうございます。